日々を描く〜artwork リリカル〜

絵を描く毎日の中でわきあがる癒しと気づきのシェアリング

あいをみる

先日電車の乗り換えで

人の流れにそろそろ乗って歩いていたら

わたしの後ろをあるく男性が連れの女性に

 

あー、おなかすいたね

 

って話しかけていて

女性が相づちのような小さな返事をしていて

 

なに食べようか?

と男性が語りかけながら

 

のろのろ歩くわたしをおいこしてゆきました

 

この時わたしは

 

あー、おなかすいたね

 

に含まれていたであろう女性に対する

親しみとか愛情とか

なんともいえないやわらかくあたたかいものを感じ

 

関係ないのに溶けてしまいそうなほど幸福でした 笑

f:id:artworklyrical:20180628104118j:image

わたしはもともと絵が上手に描ける。という特質はないと思います

中学の時に描いたスニーカーとか手のデッサンとか

まったくセンスが感じられなかったとおもいます

 

ただそれは自分で感じてることで

全く違う意識の人が見たら

それをどう位置づけるかはわかりません

 

わたし自身は

絵を描くのって好きで憧れがあるけど

たいして上手に描けないんだよな

という意識が根強くあって

こうして突き動かされるように絵を描き始めてからも

 

あー、下手くそだな。とか

あー、素敵じゃないな。って

あー、センスがない!!!って

そうやって絵を眺め続けてきましたが

よくよく感じてみると

ここの部分のにじみがすごくいい。と喜んでいたり

途中までよかったのにこの線が余計な一筆だったな。と後悔したり

さまざまなことが絵を通してあらわれていることに気づくのです

 

その小さなにじみやひろがりわたしに伝えてくれるのは

ありのままのわたしでした

 

イヤだな。という部分に出会ったとき

イヤだな。という感覚を受け止めつつ

なにがイヤなのかな

どうしてイヤなのかな

と、その感覚を大事に手に取りながら深めてゆくと

ふと、緩んで離れてゆく感じがします

 

どんな思いも否定せず抱きとめる

 

絵に映ったあらゆるもの

ひとつものがざすに

丁寧に丁寧に眺める

 

絵を描くのは一瞬のできごと

でもそこから発せられるあらゆるものを感じてゆく

いい、も わるい、も

 

わたしはどうしてそう感じているんだろう

そうやって眺めて眺めて眺めつくすと

小さな日々によりそうひかりを

見出すことができる

それはいつもいつも自分のなかにあり

いつでも発動できるよき決意というチカラ

 

この世界にはいろんなことが映し出されている

ときには目を覆いたくなることもあるけれど

愛をみるチカラは

わたしたちに希望を生きさせてくれるとおもうのです

 

この世界において

 なーんにも役に立たないことかもしれない

まず、評価もされないでしょう

 

でもわたしは

小さな日々を描き

そこに寄り添うちいさなひかりで

この世界を灯し続けていきたいし

みしらぬあなたと出会いたいと思うのです

 

駅でふとすれ違った

 

あー、おなかすいたね。。とつぶやいた

あなたと愛でつながれて

わたしは心底しあわせでした

f:id:artworklyrical:20180628111338j:image